
小学校入学前に身につけたい食事のマナーと上手な教え方
小学校への入学を控えたお子さんを持つ保護者の方にとって、食事のマナーは気になるポイントのひとつではないでしょうか。
「お箸を正しく持てない」「食事中に遊び始めてしまう」など、悩みは尽きないものです。
この記事では、小学校入学までに身につけておきたい食事のマナーと、子どもが無理なく覚えられる教え方を紹介します。
これから少しずつ食事のマナーを身につけさせたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
子どもの食事のマナーはいつから?

食事のマナーを教え始める時期に、明確な決まりはありません。しかし、早いうちから少しずつ伝えていくことで、自然と身につきやすくなります。
ここでは、年齢や発達段階に合わせたマナー指導のスタート時期や、教える際の心構えについて解説します。
離乳食の時期から少しずつスタート
マナーを教える目安として、離乳食が始まる頃から少しずつ伝え始めるとよいでしょう。
言葉の意味がまだわからなくても、パパやママが「いただきます」「ごちそうさま」と言葉に出して挨拶する姿を見せることで、子どもは少しずつ真似をするようになります。
赤ちゃんの頃から、大人が自然と伝える習慣をつけることが大切です。
幼児期は相手への配慮を学ぶ時期
幼児期になると、相手の言葉を理解し、自分の気持ちも言葉で伝えられるようになります。
この時期は、単に「〜しなさい」と教えるだけでなく、「自分がされたら嫌なことはしない」という大切なルールを伝えるチャンスです。
例えば、「クチャクチャ音を立てたり汚い食べ方をしたりすると、隣の人はどう思うかな?」と問いかけ、お子さんと一緒に考えてみましょう。
親子で繰り返し確認していくことで、就学前に身につけておきたいマナーの基本が定着しやすくなります。
小学校入学までに身につけたい食事のマナー7選

毎日の食事は、栄養をとるだけでなく、子どもが社会性や思いやりを学ぶ大切な時間でもあります。
小学校に入る前に、基本的な食事マナーを身につけておくことで、給食の時間や集団生活にもスムーズに慣れやすくなります。
子どもの成長に合わせて、できるところから少しずつ取り組んでいくことが大切です。
ここでは、家庭で無理なく取り入れられる「小学校入学までに身につけたい食事のマナー」を7つ紹介します。
食事の前後の挨拶「いただきます・ごちそうさま」
食事の挨拶は、習慣化しやすく月齢が低いうちから始められます。
「いただきます」は、食材の命をいただくことへの感謝を示す言葉です。
「ごちそうさま」には、食材を育てた人や食事を作ってくれた人への感謝の意味が込められています。
言葉の意味がまだわからなくても、手を合わせて元気に挨拶する習慣をつけましょう。
大人が毎日繰り返し手本を見せることで、自然と言えるようになっていきます。
姿勢を正して食べる
食事中は背筋を伸ばし、椅子に深く腰掛けて正しい姿勢を維持することが大切です。
背中が曲がっていたり姿勢が悪かったりすると、胃が圧迫されてしまうため、消化不良の原因にもなります。
また、足がぶらぶらしていると食べることに集中できないので、足が床につくように踏み台などで調整してあげましょう。
お箸やスプーン・フォークの正しい持ち方
お箸やスプーン、フォークには基本となる持ち方があり、自己流の使い方が身についてしまうとあとから直すのが難しくなります。
幼児期はまだ指の力が十分ではないため、最初はグーで握る持ち方から始めましょう。
手先が少しずつ器用になってきたら、指の動かし方や力加減を練習しながら、鉛筆を持つような形へと段階的に進めていきましょう。
口を閉じて噛む・クチャクチャ音をさせない
食べ物を口に入れたままおしゃべりをしたり、口を開けて噛んだりするのは避けたいマナーです。
口の中が見えたり、「クチャクチャ」という咀嚼音が聞こえたりすると、一緒に食事をする相手を不快な気持ちにさせてしまいます。
また、口を閉じて食べることは食べこぼしを防ぐだけでなく、唾液が分泌されやすくなり消化を助けるというメリットもあります。
「お口の中のものがなくなってからおしゃべりしようね」と、約束しましょう。
お茶碗を手に持って食べる
和食のマナーとして、お箸を持たないほうの手でお茶碗を持つことを教えましょう。
器を持つことで姿勢が良くなり、食べこぼしも防げます。
ただし、器が熱かったり重かったりして子どもが持つのが難しい場合は、手を添えるだけでも構いません。
小学校の給食でも食器を持って食べられるように、家庭でも少しずつ慣れておくことが大切です。
食事中に立ち歩かない・遊び始めない
食事の途中で席を立ったり、遊び始めてしまったりするのは、幼児期によく見られる行動です。
しかし、立ち歩きが習慣になると、落ち着いて食べることが難しくなってしまいます。
おにぎりを食べやすい大きさにしたり、好きなキャラクターの食器を取り入れたりして、子どもが食事に集中しやすい環境を整えてあげましょう。
テレビやスマホを見ながら食べない
テレビやスマートフォンを見ながらの「ながら食べ」は、食事への集中力を下げてしまいます。
画面に気を取られると、食材の味をじっくり感じることができず、脳で満腹感を得にくくなることもあります。
食事の時間はテレビを消してスマホを手放し、家族で会話を楽しみながら食卓を囲むようにしましょう。
子どもが素直に聞いてくれる効果的な伝え方

「何度言っても直らない」「つい怒鳴ってしまう」と、悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。
子どもにマナーを教える際は、一度に多くを求めすぎず、ポジティブな言葉がけを心がけることが大切です。
ここでは、子どもが受け入れやすい伝え方のポイントを紹介します。
注意するのはひとつに絞って具体的に
子どもは一度にたくさんのことを注意されると、混乱して何をすればよいのかわからなくなってしまいます。
あれもこれもと言いたくなりますが、伝えることはひとつに絞りましょう。
例えば、「座って食べる」ことができたら、次は「お箸の持ち方」というように段階を踏んでクリアしていくのがおすすめです。
具体的な目標を立ててあげることで、子どもも達成感を感じやすくなります。
パパ・ママが一番のお手本になる
子どもは親のすることをよく見て真似をするものです。
言葉で「ちゃんと座りなさい」と言うよりも、パパやママが正しい姿勢で美味しそうに食べている姿を見せるほうが、説得力があります。
もし上の子がいる場合は、上の子のよいところを褒めると、下の子も「自分もやりたい!」と張り切ってくれることもあります。
ポジティブな声かけを心がける
マナーを教えようと頑張りすぎて、食事の時間がつらくなってしまっては意味がありません。
うまくできないからといって叱るよりも、「上手にできたね」「こうするとかっこいいよ」と、できたことを見つけて声をかけてあげましょう。
食事のマナーは、周りの人への思いやりを育てるものです。笑顔のある食卓の中でこそ、自然と身についていきます。
集中が切れたときや外食時に役立つ対処法
家庭ではできていても、外食の場面や疲れているときなどは、どうしてもマナーが崩れてしまうことがあります。
そんなときに大切なのは、無理に叱るのではなく、子どもの集中力や気持ちに寄り添いながらサポートすることです。
ここでは、食事の時間を前向きに過ごすために、すぐ取り入れられる工夫を紹介します。
集中力が続かないときは「15分」を目安にする
小学校低学年の子どもでも、食事に集中できる時間はおよそ15分ほどといわれています。
長時間だらだらと食べていると、遊び始めたり席を立ったりする原因になりやすくなります。
おにぎりにして食べやすくしたり、好きなおかずを後半に用意したりするなどの工夫を取り入れて、短い時間でも満足できるようにサポートしてあげましょう。
レストランごっこで楽しく練習する
自宅での食事を「レストランごっこ」にして、楽しみながらマナーを練習するのもおすすめです。
テーブルセッティングを少し変えたり、「お客様、お行儀がよいですね」と店員さんになりきって声をかけたりすると、子どもは喜んでよい姿勢をとろうとします。
外食時は周囲への配慮が必要なため、ごっこ遊びを通じて「静かにする」「座っている」というルールを自然に学ばせることができます。
まとめ

食事のマナーを身につけることは単に行儀を良くするだけでなく、食材や作ってくれた人への感謝、そして一緒に食べる人への思いやりの心を育むことにつながります。
小学校入学までにすべてを完璧にする必要はありません。まずは大人が手本を示し、焦らず根気強く伝えていきましょう。
また、こうした子どもたちの「食」と「成長」を日々支えているのが、幼稚園給食です。園児一人ひとりの発達段階を大切にしながら、安全でおいしい給食づくりを通して、食育や健やかな毎日を支えています。
子どもに関わる仕事に興味がある方や、食を通して社会に貢献したいと感じている方は、お気軽にお問い合わせください。
